リボ払いがやばいと言われる理由は?安全に使う方法と代替え案を解説!
一種の借金であることを理解していても、「負担を減らせるし、便利だから」という理由でよく利用されているのがリボ払いです。
リボ払いは分割払いのように月々の返済額を減らすことができますが、利息が増えやすく気づかないうちに多額の借金を抱えてしまうことがあるため、やばいと言われることが多くなっています。
実際のところ「ネットの情報はネガティブなものばかりだけれど、便利であることには変わりないためリスクを承知したうえで利用したい」と考えている方は多いでしょう!
そこで今回は、リボ払いがやばいと言われる理由や具体的なリスク、使いすぎた場合の対処方法など様々な点を徹底解説していきます。
目次
リボ払いがやばいと言われる理由
リボ払いはよく「利用するのはやばい」と言われます。ネットでもそうした情報を目にするかもしれません。なぜそう言われるのか、主な理由を5つ解説します。
リボ払いは手数料が高い
リボ払いがやばいと言われる1つ目の理由が、手数料です。リボ払いの手数料は基本的にカード会社やローン会社によって定められた金利(年率)によって変わりますが、初回利用の場合は基本的に「17.0〜18.0%」の範囲であることが多いです。
年率18%の金利で20万円借り入れて毎月5,000円ずつ返済する場合、総額で支払う金額は「260,858円」となり、なんと手数料だけで「60,858円」も支払う必要があります。手数料の高さは返済負担の増大に直結します。
少額ずつ支払うので返済がなかなか終わらない
リボ払いがやばいと言われる2つ目の理由は、返済の長期化です。リボ払いは、どれだけ大きな金額を借り入れても毎月少額ずつ返済することが可能。それがクレジットカードの宣伝文句に用いられることもあります。しかし「少額だけ支払えば良い」というのは落とし穴であり、完済するまでに何年もかかることも珍しくありません。
さきほど挙げた例では20万円の借り入れを毎月5,000円ずつ返済しているため、単純計算では完済までに40ヶ月かかります。しかし実際は手数料分も支払わなければいけないため、「52ヶ月(4年と4ヶ月)」という長期にわたって返済が必要となります。
カード利用額を把握しにくい
リボ払いがやばいと言われる3つ目の理由は、カード利用額の総額が分かりにくいこと。リボ払いは便利である反面「自分がいくら使った(借りた)のか」が把握しにくいというデメリットがあります。
「それならカードの明細を定期的にチェックすれば良い」と思われるかもしれませんが、使い続けていると「借り入れている」という感覚は薄くなり、次第に「まだお金が使える」という感覚になっていきます。自分が大金を持っているかのような感覚に陥るため、自己管理ができない方にとっては危険です。
借金が膨れ上がっても気付きにくい
リボ払いがやばいと言われる4つ目の理由は、膨れ上がる借金に気付きにくいという点です。カード利用額が把握しにくいため、自分の返済能力を超えても気付かないリスクがあります。
クレジットカード払いは、繰り返し利用するものです。リボ払いは毎月一定額だけを返済することで負担を減らせる方式のため、利用額が返済額を上回ることで手数料がかさみ、いつまで経っても残高が減らない状態となります。気付いた時には毎月の返済額のほとんどが「手数料支払い」に占められている、というケースも珍しくありません。
初期設定がリボ払いになっている罠
リボ払いがやばいと言われる最後の理由は、最初からリボ払いになっていることで、それが「当たり前」になってしまうという点です。そもそも、クレジットカードは支払い方法が最初から「1回払い(翌月払い)」や「分割払い」ではなく、リボ払いになっていることが多いです。
ポイント還元などの特典を目的に自分で設定してしまうパターンもあり、「リボ払いになっているのを後から知った…」なんてこともありえます。
最初は無駄遣いを避けるために1回払いにしようと決めていた方でも、リボ払いの便利さを知ると、1回払いや分割払いに変更するのは難しくなります。リボ払いをやめたい場合は、マイページ等から自分で手続きを行う必要があります。
クレジットカードのリボ払いとは?
やばいと言われるリボ払いのリスクについて十分に理解するためには、そもそもリボ払いがどのような支払い方なのか、よく知っておく必要があります。そこで次からは、リボ払いに関する3つの基礎的な知識をそれぞれ解説していきます。
リボ払いの返済方法
リボ払いには2種類あります。
- 残高スライド方式
- 定額方式
違いは「返済額が変動するかどうか」です。
残高スライド方式
残高スライド方式は、あらかじめ残高に応じた返済額が決められています。例えば借入残高が5万円のときと20万円のときでは、20万円の方が毎月の返済額が高くなります。
定額方式
定額方式は、どれだけ借入残高が高くなっても返済額は変わりません。そのため定額方式の方が良いと考える方も多いですが、実は定額方式の方がデメリットの部分で挙げた「返済がいつまで経っても終わらない」状態になるリスクが高いです。返済額を低く設定したことで、いつの間にか手数料分しか返済できていない状態に陥りやすいためです。
リボ払いと分割払いの違い
リボ払いと分割払いは「月々に一定額を支払う」という点で共通しています。分割払いがリボ払いと異なる点は、分割されるのはあくまで「分割払いに設定した借り入れだけ」である、という点です。
分割払いの例
Aという店舗で6万円の買い物を3回の分割払いで支払ったとします。その後、Bという店舗で9万円の買い物を3回の分割払いで支払ったとします。この場合、初回の返済額は次のようになります。
- 店舗Aで買った商品の支払い(3回のうち1回目):2万円+利息
- 店舗Bで買った商品の支払い(3回のうち1回目):3万円+利息
- 初月返済額合計:5万円+利息分(残り10万円)
分割払いはそれぞれの支払いごとに適用されるため、複数の商品を分割払いで購入すると、購入商品の数だけ月々の支払額が増えることになります。また分割払いでは、月々の返済金額や返済期間は変更できません。ただし分割払いは確実に返済が完了するため、リボ払いにおける「いつの間にか借りすぎている」ような事態が起こりにくいというメリットがあります。
リボ払いだと……
リボ払いはすべての決済に適用されるため、基本的に月々の返済額は変動しません。そもそもレジで「リボ払いであること」を伝える必要がありません。ただし分割払いのように返済期間が決められていないため、返済の長期化により総返済額が大きくなりやすいです。
リボ払いの金利・手数料
リボ払いの金利は借入残高に対してかかるものであるため、支払期間が長期化するほど手数料の総額も高くなり、結果的に支払い負担が増えることになります。
そのためできるだけ手数料を低く抑えたい方は、月々の返済額を増やすことで手数料の総額を減らすことができます。
例えば年率が18%で20万円の残高がある場合の、返済金額の違いによる手数料の総額は次のとおりです。
- 毎月5,000円返済:60,858円
- 毎月20,000円返済:15,845円
支払い方によって返済総額は大きく変わるため、リボ払いのリスクをできるだけ低減したい方は、月々の返済額を低くし過ぎないことをおすすめします。
リボ払い設定に注意したいクレジットカード
選択したカード会社によっては「利用しすぎ」以外にも注意しなければならない点があり、それがやばいと言われる理由として取り上げられることも多いです。リボ払いに関する設定で注意したい3つのクレジットカードについて、それぞれ解説していきます。
楽天カードの「自動でリボ払い」登録に注意
最初に解説するのは楽天カードにおける「自動でリボ払い」です。これは1回払いと指定した買い物でも返済方法が自動的にリボ払いに設定されるサービスであり、店舗決済・ネット決済どちらを利用した場合でも支払額を一定にできるというメリットがあります。
ただしこの「自動でリボ払い」は、申込時にチェックを外していないと自動的に適用されるため、1回払いで購入したつもりがすべてリボ払いになり、意図していない利息が発生してしまいます。また楽天カードでは自動リボ払いに登録すると最大2,000ポイントが受け取れるキャンペーンも開催中なので、特にリスクを考えずに登録している方は多いでしょう。
「自動でリボ払い」から1回払いに戻すためには、自分で「楽天e-NAVI」から解除手続きを行う必要があります。最初から1回払いのみでの支払いしたい方は、必ず申込時にチェックを外して、リボ払いが適用されないようにしましょう。
dカードの「こえたらリボ」登録に注意
次に解説するのはdカードの「こえたらリボ」です。カード利用額があらかじめ設定しておいた金額を超えると、自動的にリボ払いが適用されるサービスです。
たとえばボーダーを3万円に設定した場合、3万円までの買い物ならすべて1回払いとなりますが、3万円を超えた分は自動で翌月に繰り越しとなります。
月々3万円までしか利用しない人にとっては「万が一超える月があっても支払額が変わらない」という余裕ができますが、このサービスを申込む時点で「リボ払いで支払っても良い」と考えていることが多いため、実際は3万円を超えてリボ払いが適用される月の方が多くなると予測されます。
リボ払いとなった分は積み重ねられていくため、いつの間にか借金が増大するリスクが高いです。
この「こえたらリボ」に関しても、最大2,000ポイントが受け取れるキャンペーンの条件に含まれています。ポイント目的で加入する方は、解除できるまでの期間等を必ず確認しておきましょう。
アメリカン・エキスプレス・カードの「ペイフレックス」に注意
最後に解説するのはアメリカン・エキスプレス・カードにおける「ペイフレックス」という仕組みです。これは登録制のサービスであり、次の2つのリボ払いから好きな方を選択できます。
- あとリボ:一括払い利用分のうち好きな金額を指定して、後からリボ払いに変更できる
- 自動リボ:一括払いの利用金額が一定額を超えると、超えた分だけがリボ払いに変更される
「自動リボ」の仕組みは2番目に紹介したものと同様であるため分かりやすいですが、「あとリボ」の方は入会時に自動適用され、さらに入会から3ヶ月経過するまでは「あとリボ」から変更できません。
これは使いすぎてしまった月だけ一定額をリボ払いにできるというサービスですが、実際は多くの人が月々の負担を減らそうと「全額をリボ払いに」変更すると予測されます。その結果、年率14.9%の利息が発生し総返済額も増えてしまいます。
リボ払いの返済がやばいときの対処法
リボ払いは節度を持って利用しないと、毎月どれだけ返済しても元金が減らなかったり、返済額が自分の返済能力を超えてしまう事態が発生します。そのような状態になったときどうすれば良いか、3つの対処法を解説します。
残高を一括返済する
もっとも手っ取り早く解決できる方法が、「残高の一括払い」です。これはその名の通り借入残高を1回で全額返済することであり、これにより将来的に発生する利息分を大幅にカットできます。
ただしこれができるのは収入に余裕がある人や蓄えがある人。「リボ払いの支払いがきつい」状態の人が一括払いで返済するのは難しいといえます。
繰り上げ返済する
次に挙げられる有効な選択肢は「繰り上げ返済」です。
繰り上げ返済とは、将来利息と一緒に支払う分を繰り上げて先に返済することで、将来分の利息をカットできる方法です。残高の一括返済と比較して、こちらは家計のうち余裕がある分だけを返済に回せるため、より現実的な方法です。ただしこちらの方法も、収入のうち一定の余剰があることが大前提となります。
カードローンの無利息期間を利用する
3つ目に挙げる方法は、クレジットカードではなくカードローンの「無利息期間」を利用して返済するという方法です。
現金でお金を借りられる各種カードローンには、初回借入から一定期間は利息が発生しないという無利息期間が設定されていることが多く、例えば「1ヶ月」の無利息期間があるカードローンは借入から1ヶ月以内に返済すれば手数料が発生しません。
この仕組みを利用して、カードローンから借り入れたお金でクレジットカードの一括返済および繰り上げ返済を行い、無利息期間に返済することで負担を減らせます。ただしやり方を間違えると、クレジットカードとカードローン両方の返済に追われることになるため注意が必要です。
任意整理を行う
クレジットカードのリボ払いの支払いが難しくなってしまったとき、最終手段として選べるのが「任意整理」という方法です。
任意整理とは国が定めた借金軽減手段であり、基本的には弁護士に依頼して直接カード会社と交渉してもらうことで、月々の返済負担を大幅に軽減できます。任意整理が認められると、支払い先が複数ある場合でも1つにまとめることができ、さらに将来分の利息や払いすぎていた利息をカットできます。
任意整理にデメリットはある?
任意整理における最大のデメリットは「信用情報のブラックリスト入り」という点です。
クレジットカードやカードローンの審査を行う際には、カード会社はほぼ必ず「CIC」や「JICC」といった信用情報機関に対して申込者の信用情報の照会を行います。信用情報が「ブラック」になっていると、審査に通りません。
任意整理を行うことで一定年数は確実に「ブラック」として登録されることになるため、新たにクレジットカードを作ったり、カードローンに申し込むことは難しくなります。ただし延滞が続いたことですでに信用状態がブラックになっていることも多いため、この点に関してあまり悲観的になる必要はないでしょう。
リボ払いよりおすすめのカードローン3選
すぐに現金を入手できるカードローンは、クレジットカードの支払いや借り換え等にも利用でき便利です。おすすめできる3つのカードローンについて、それぞれおすすめポイントを紹介していきます。
プロミス|初回利用時は30日間利息0円
金利(年率) | 4.5%~17.8% |
無利息期間 | 初回借入の翌日から30日間 |
審査時間 | 15秒審査・最短即日 |
融資時間 | 最短25分 |
担保・保証人 | 不要 |
学生の利用 | 可(高校生以外) |
アプリの有無 | 専用アプリ |
コンビニの利用 | 可 |
おすすめポイント
- 30日間の無利息期間がある
- 他の一般的な消費者金融より最高金利が少し低い
- 最短25分で借入が可能
SMBCコンシューマー・ファイナンス株式会社が運営する「プロミス」は、30日間の無利息期間が設けられているカードローンです。対象となるのは初回借入、また一定期間プロミスでの借入がない人。すでにプロミスに入会していても初回借入から7年以上経過しているなら、無利息で借入できる可能性があります。
その他のメリットとして、プロミスは最高金利が「17.8%」と、一般的な消費者金融における最高金利の「18.0%」より若干低めに設定されています。無利息期間後の借入は最高金利が適用されることが多いため、継続して借入を利用していきたい方にもおすすめできます。
最速で当日に借り入れられるのもプロミスを利用するメリットの一つです。審査に問題がなければ申込みから最短で25分でお金が振り込まれるというのは、他の消費者金融と比較してもトップレベルの早さです。
アイフル|初回利用時は30日間利息0円
金利(年率) | 3.0%~18.0% |
無利息期間 | 契約日の翌日から30日間 |
審査時間 | 1秒診断・最短25分 |
融資時間 | 最短25分 |
担保・保証人 | 不要 |
学生の利用 | 可(高校生以外) |
アプリの有無 | 専用アプリ |
コンビニの利用 | 可 |
おすすめポイント
- 30日間の無利息期間がある(ただし契約日の翌日から)
- 最短25分で借入が可能
- 学生や主婦でも借りられる
アイフル株式会社の「アイフル」は30日間の無利息期間が設けられているカードローンです。アイフルでは「契約日の翌日から30日間」が無利息期間となるため、契約日の当日または翌日など、すぐに借入を予定している方におすすめです。
またアイフルも最短25分で借入が可能です。クレジットカードの支払いだけでなく、光熱費の支払いや車の修理費、友人の冠婚葬祭など緊急でお金が必要なときにも役立ちます。
借入を行わずにカードのみ作成しておくことも可能ですが、無利息期間の適用が契約翌日からである点には注意が必要です。
モビット|Web完結で電話確認なし
金利(年率) | 3.0%~18.0% |
無利息期間 | なし |
審査時間 | 10秒簡易審査・最短30分 |
融資時間 | 最短即日 |
担保・保証人 | 不要 |
学生の利用 | 可(高校生以外) |
アプリの有無 | 専用アプリ |
コンビニの利用 | 可 |
おすすめポイント
- 最短30分で借入が可能
- 在籍確認なしで申込みが可能
株式会社SMBCモビットの「モビット」は大手の消費者金融ですが、珍しく無利息期間が設定されていないカードローンです。そのため初回借入に関しても通常通り利息が発生することになります。
しかしSMBCモビットは「WEB完結」という申込み方法で申し込んだ場合、職場の在籍状況を確認する電話連絡なしで借入が可能です。実際のところカードローンの利用を躊躇する方の多くが「職場への電話確認」に不安を感じているため、この点は大きなアドバンテージとなります。
ただし在籍に関する電話確認がない「WEB完結」で申込むためには、モビットが指定する口座で登録することや、収入証明ができる書類を提出することなどいくつかの条件をクリアする必要があります。利用したい方はあらかじめ公式ウェブサイトをチェックし、必要な書類を用意したうえで申し込みましょう。
リボ払いはやばい?Q&A
リボ払いは誰でも利用できる?
リボ払いの利用は、カード会社の審査に通れば基本的に誰でも利用できます。ただしカード会社によっては本人の収入や信用情報によって、リボ払いが利用できないカードを発行することがあります。この場合、基本的に支払い方法は「一括払い」のみとなります。
リボ払いで返済が遅れたらどうなる?
月々のリボ払いの支払いが期日までに行われないと、信用情報機関に延滞の事実が記録され、今後の借入や新規契約における審査に通らなくなる可能性があります。月々の支払いに1回遅れただけでも信用情報に傷が付きますし、場合によっては上限額が引き下げられたり利用が制限されることもあります。
リボ払いの支払いが急に一括払いになることはある?
基本的には、リボ払いになっている借入が急に一括払いになることはありません。ただし、毎月の返済が滞った状態が一定期間続くと債権回収業者から連絡が入り、一括返済を求められるようになります。この状態はカード会社にとって「期限の利益が喪失している」状態であり、原則分割返済は不可となるため注意が必要です。
まとめ
クレジットカードにおけるリボ払いは毎月の返済額を一定にできるため便利ですが、利用の限度を見誤ると嵩んだ利息により借金が増えたり、返済が困難になり債務整理しか返済手段がなくなるなどのリスクを抱える諸刃の剣でもあります。
そのためリボ払いは計画的に利用することに加え、万が一支払えなくなったときのためにカードローンを申し込んでおくなど、返済が滞らないようにするための準備を講じておくことをおすすめします。